
できることが増えてくると、比例してアイデアも増えてくる。それは時に、自分のキャパを越えてやってくるので、もう自分の手じゃ負えなくなることも。最終的に「実行」しなければそれらの意味は成さないわけですが、選択肢が多いことは良い事です。
新サービス、新商品、新規事業。企業は新しいものを常に取り入れて循環していきますが、何を基準にそれらを選択していくことが正しいのでしょうか。
松下幸之助の名言にはこうあります。
「無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。」
例えばお金儲けを入り口としたら、全ての判断基準は「儲かるか、儲からないか。」 売る方はいずれ疲れ、目的を見失う。当然そこには良いアイデアは生まれないでしょう。
「マーケティング」というものが存在するように、受け入れてもらう側のニーズを把握することはものすごく重要。勢い先行、スピード勝負!で切り込んでいくことは可能ですが、中身が無ければ続かない。かといって慎重になりすぎるのもダメですが、バランスを取りながら「本当に必要とされているもの。本当に必要となるもの。」を作り出すことを忘れてはいけない。
ドラム式&ビート式洗濯機の話しをご存知でしょうか。今からおよそ10年前、斜めドラム式洗濯機が大ヒット!このヒットを生み出したのは松下電器で、その後他社もどんどん参入し、斜めドラム式洗濯機が市場を席巻しました。
これに対してライバルメーカーの日立は自社が独自に開発した「ビート式」洗濯機にこだわり続ける。
このビート式は、従来の洗濯機よりも洗濯時間が短く、節水。しかも洗浄能力が高いということで、性能的には他社製品と比較しても優れていました。
結果、このビート式洗濯機は売れなかったんですね。日立はこれまで1位だったシェアから後退。商品は他よりも良いのに、どうして売れなかったんでしょうか??
答えは単純。ユーザーである主婦の「洗濯機からの衣類の出し入れを楽にしたい!」という最大のニーズを見極めることができなかったから。
現在、各分野において最前線で活躍している企業の起源を辿ると面白い。成長力が高く、消費者に愛される企業の共通点は、「誰かが便利になる。」「誰かのためになる。」など、売れる・売れないではなく、マーケットに存在する消費者が求めていたり、求めるであろう商品を開発しているところにあるような気がします。
確かにそのスタンスであれば、営業マンは自信を持って進めるだろうし、開発者はより良い物を作ろうとする。それが受け入れられればファンが増える。結果、企業が潤う。
大きな資本力や人材を抱えている会社だけが有利ではなく、個人でもあらゆるチャンスを掴むことができるようになった今の時代。目の前の利益だけを見るのではなく、「本当に必要とされるもの」を基準として考えることは、きっとどの分野においても大事ではないでしょうか。
真っ直ぐな想いを込めた方針・戦略を立てる。軸がブレなければ、例え時間がかかっても道に迷うことは無い。小さいことも、大きいことも、大事なことはみんな同じですね。
素直で嘘はつかず、思いやりを♪